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Jack Garratt が才能あふれすぎる2ndニューアルバム「Love, Death & Dancing」リリース!

ジャック・ガラットが待望の2ndアルバム「Love, Death & Dancing」をリリース!

 

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なんて才能溢れる人

あの眩しかった2016年から4年。すごく長く感じる4年間だった。おそらくはデビュー後すぐに訪れた彼の華々しい活躍によるものだろう。BRIT AWARDS批評家賞、BBC SOUND OF 2016受賞。イギリスにおける新人アーティストの登竜門を続けて受賞のインパクトは凄かった。
ジャック・ガラットと言えば一人でなんでも弾いちゃう天才アーティスト。音楽的志向も多岐に渡り、ジャンルと言う言葉が彼には意味をなさない。エレクトロニカ、ダブステップ、ソウル、HipHop、、、変幻自在に走り回りフックの効いた曲作りが素敵だ。
しかし、彼ほどの天才もこの4年はとてつもなく辛い時期だったよう。
華々しい活躍は環境を一変し、次回作への周囲の期待が暴れ回る。そして絶え間なく降り注ぐ辛辣なレビューが蝕む。
高みにたどり着いた者しか分からない苦しみ。私にはただ、想像を絶するものすごいプレッシャーであることしか想像出来ない。
そして彼は新たに作り上げた作品をゴミだと破棄し、沈黙の時間を迎えた。

苦しみに正面から立ち向かった新作「Love, Death & Dancing」

2020年、ジャック・ガラットは2ndアルバム「Love, Death & Dancing」をひっ下げてシーンに再び帰ってきた。
今作はダンスアルバムだが、縦横無尽に駆け回るジャンルレスな音楽性は彼の確固たる魅力として引き継がれている。エレクトロニカからソウル、ロック、ジャス、ゴスペル、、、音数の多さが聞く者を引き込み、脳内を刺激し空きささない。
そしてボーカルが力強い。ジャック・ガラットが何かを打ち破ろうとするかのような力強い歌声。高音から低音まで楽しませてくれるのだが、この力強さは前作をはるかに上回る進化。
ただ、私は彼の楽曲に漂う物悲しさが好きだ。突き抜ける多幸感ではなく何かヒンヤリした部分を残すダンス。
好みはMend A Heart 。BurialにFour Tetが聞こえる気がして好きがいっぱい。
今作は出かけたくない人のために書かれたダンスアルバムだそうだが、今このタイミングはコロナという人類の危機への応援歌としても聞こえる。そしてなにより、目の前にはばかる巨大な困難を前にし、その困難を正面から打ち破った人の記録的傑作作品だ。
Jack Garratt 「Love, Death & Dancing」ぜひ聞いてみてください♪